これは、 積読紹介 Advent Calendar 2025 の 19 日目の記事である。

はじめに

昨年ぐらいに、通っている学校から図書カードを 5,000 円分ほど頂いたこともあって、割合たくさんの本を買うことができた。しかしながら、時間とモチベーションの都合で読むのをやめてしまったり、目を通すことなく積んだままになっていたりする本が数冊ある。ということでこの記事では、そのようにして放置されている本を紹介しながら、思いを馳せていこうと思う。

積読紹介

「哲学探究」 ウィトゲンシュタイン著 鬼界彰夫訳

ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」を読了したため、「哲学探究」の方も読もうとするのはおそらく当然の流れであろうと思う。ただ、論考を読んで無事力尽きてしまったため、あえなく積読ということになってしまった。ページ数が 546 ページと意外と多いうえに、単行本であるため取り回しがしづらいが、いつか時間を見つけて読めればと思っていなくもない。

「エチカ(上)・(下)」 スピノザ著 畠中尚志訳

この本を購入した動機は論考の「永遠の相」について知りたかったからだったと思う。ただ、おそらくこの手の本に共通すると思うのだが、著者がどういう考えを持っているかというのを下調べせずに読んでしまうと、「自分がこの文章を読んでいる理由」とでもいうものがだんだん分からなくなっていき、最終的に情熱が尽きてしまう気がする。ということで、スピノザという人物について少し調べてから再挑戦したいと思っている。そもそも、思想史も学ばずに原著に当たるのは、いわば海図も持たずに大海原へ乗り出すに等しい愚行なのかもしれない。

「ジョジョの奇妙な冒険 無限の王」 真藤順丈著 荒木飛呂彦原作

東京へ旅行に行き、秋葉原を散策していたときに、アニメイトにてたまたまこの本が棚に並んでいるのが見えたため購入した。「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフはおそらく全て所持しているため、この本だけ買わないというのも不自然だろう。ただ、コレクター活動の一環として購入してしまったからだろうか、優先順位は低めで他の興味がある本を読んでしまっているため積読となっている。

「きのうの春で、君を待つ」 八目迷著

「夏へのトンネル、さよならの出口」を読んでこの著者に興味を持ち、「ミモザの告白」を全て読了した。その後、いわゆる「時と四季シリーズ」の冬の巻が出るらしいということで、とりあえず春のものだけ読んでおこうと購入したのだが、いつの間にか積読になっていた。

ちなみに「時と四季シリーズ」というのは、この著者が書いている以下の本のことらしい。

  • きのうの春で、君を待つ
  • 夏へのトンネル、さよならの出口
  • 琥珀の秋、 0 秒の旅
  • 終わらない冬、壊れた夢の国

「PSYCHO-PASS LEGEND 執行官 狡噛慎也 理想郷の猟犬」 深見真著

学校の会社見学で東京へ行ったとき、自由時間で池袋を散策していたときにアニメイトにてこの本が棚に並んでいるのが見えたため購入した。図書館などで借りて読んだため所持していないものもあるが、「PSYCHO-PASS」のスピンオフはおそらく全て読了しているため、この本だけ読まないというのも不自然だろう。ただ、こちらもコレクター活動の一環として購入してしまったからか、優先順位は低めで積読となっている。

「君と綴るうたかた」 ゆあま著

「そういえば最近漫画を読んでいないな」と、中間試験前の現実逃避の一環としてこのシリーズを購入した。購入したシリーズはこれと「赫のグリモア」の 2 つだが、後者は読了している。

このシリーズを選んだ理由は、以前どこかの漫画アプリでこの漫画を読んでいて面白いという印象があったことと、いわゆる百合に興味があったからだ。ただ、途中で読むのがもったいなくなってしまって、全 6 巻のうち 3 巻までしか読めていない。ストーリー自体は面白いため、どこかで時間を作って読み切りたいと思っている。

「言語類型論入門」 リンゼイ J. ウェイリー著  大堀壽夫訳 古賀裕章訳 山泉実訳

「言語」というものの構造に興味を持ち始め、 どこかのブログ でこの本が紹介されているのを見かけ、編入試験前の現実逃避の一環としてそのまま購入した。ただ、本当に編入試験前ギリギリだったこともあり、第 1 部 4 章の途中まで読んで止めてしまった。編入試験が終わったので、また読み始めたい。

「古文研究法」 小西甚一著

日本語の「文語」に興味を持ち始め、インターネット上のどこかでこの本が紹介されているのを見かけ、編入試験前の現実逃避の一環としてそのまま購入した。ただ、「言語類型論入門」の方を先に読み始め、中断してしまったので積読となっている。

「岸辺露伴は嗤わない」 柴田勝家著 荒木飛呂彦原作

献血に行った後、少し暇を持て余したので書店に立ち寄って時間を潰していると、この本が棚に並んでいるのを見かけたため、その近くに置かれていた「岸辺露伴は動かない 3」とともに購入した。後者は読了した。「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフはおそらく全て所持しているため、この本だけ買わないというのも不自然だろう。ただ、コレクター活動の一環として購入してしまったからだろうか、優先順位は低めで他の興味がある本を読んでしまっているため積読となっている。

「ニューロマンサー」 ウィリアム・ギブスン著 黒丸尚訳

この頃から SF に興味を持ち始め、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」と「月は無慈悲な夜の女王」を読了したため次はウィリアム・ギブスンでも読もうかと思い、この本を購入した。このとき一緒に購入した「フランケンシュタイン」を今読んでいるため、積読となっている。「フランケンシュタイン」を読了したら次はこれを読む予定だ。

ちなみに、この本を購入した翌日にこの本の新版が出ることを知ったため、少し損をした気分になっていないこともない。

さいごに

とりあえずここ 2 年ほどの積読をまとめてみた。普段の私は今読んでいる本を読み終わるまで次の本を買わないたちなのだが、図書カードの配布と試験勉強、旅行といったイベントが多かったからだろうか、こうしてみると積読の数が地味に多いなという印象を受けた。また、購入したこれらの本はすべて紙であって、PC デスクの上に乱雑に置かれているため本棚を導入したいとうっすら思っている。

ちなみに、蔵書の管理として「ブクログ」というサービスを利用している。どうせならということで、私のプロフィール画面だけ最後に載っけておく。このサービスを利用する頻度が低いため知らなかったのだが、本棚の並べ替え機能などが「プレミアム」の機能になっていたらしい。

https://booklog.jp/users/glasyl