はじめに
2025 年もいよいよ終わろうとしている。昨年もそうではあったが、今年は昨年と比べても新しく始めたことやイベントなどが多く、なかなか充実した年だったように思う。いつもならその年にやったことなどすっかり忘れてしまい、「何もできない年だった……」と嘆くばかりで終わってしまうのだが、幸い今年は X (旧 Twitter) 等々に自分の活動の断片が記録として残されている。やはり「記録が残る」ということは素晴らしいことだと切に感じ、記録を残した過去の自分に感謝すると同時に、本記事では今年の総まとめを行っていこうと思う。
やったこと
1 月
クレジットカードを作った
若いうちに信用情報を増やしておいたほうが良いらしいということで、クレジットカードを作った。 JCB と三井住友のものであって、どちらも年会費が永年無料という代物らしい。ありがたい。
三井住友のものは、「クレカ積立」なるものやサブスクリプションなど、月々決まった額を支払わなければならないもののために、 JCB のものは、その他(専ら趣味)のために、と使い分けている。ちなみに、これに伴ってネット銀行に口座を新しく開設した。金を物理的に分けることによって使いすぎを防ぐためである。今のところこれはよく機能している。
積立 NISA を始めた
私の誕生月が 1 月であるために、スタートが他の方々と比べて 1 年遅れてしまうというのは非常に遺憾である。有名どころのネット証券に口座を開設し、月 10,000 円ほどを積み立てている。ちなみに今(2025/12/18 21:00)確認してみると、 120,000 円積み立てたものが 140,000 円ほどになっているらしい。
新しいキーボードを買った
REALFORCE の R3SB31 というモデルを購入した。 US 配列のフルキーボードである。それまでは Logicool の G813-TC というモデルを使っていた。 G813 と比べるとキーが「深く」、しっかり押している感覚があり、それが私の好みに合っていたため買ってよかったと思う。ただ、バックライトがないため暗いところではうろ覚えのキーを押しにくいというのが少し不便なところ。
US 配列を選択したことに特段理由はないが、強いて言えば「US 配列に漠然とした憧れを持っていたから」ということになる。 US 配列をまともに触ったのはこれが初めてだったため、キーの配置を覚えるために半日ほど ここ や ここ などで練習した。
my new gear... pic.twitter.com/zYhnIxXWfZ
— 蒲公英 (@Yugnoia) January 6, 2025
家計簿をつけ始めた
金の流れを可視化することに興味を持ち始めたため、「Money Canvas」というサービスを使い始めた。情報の取得がうまくいかないことがあるのか、資産推移のグラフがおかしくなることがあるのが玉に瑕だが、それを除けばそこまで不便のないサービスだった(それが不満だったからなのか、この後「Money Forward」に乗り換えた)。数千円の使途不明金をたまに出しながらも、三日坊主になることなく今日まで続けられた。
これは 1 年弱使い続けた所感だが、アプリや Web サイトを開くだけで自分がいくら持っているかがすぐに分かるというのは良い体験だし、自己管理の一環としても家計簿をつけるのは良いことだと感じた。
1Password を使い始めた
IT リテラシーの機運が自分の中で高まり、パスワードの使い回しやブラウザにパスワードを保存することに抵抗を覚え始めたため、パスワードマネージャを導入し始めた。競合として「Bitwarden」が挙げられるが、そちらを選択しなかった理由は、 この記事 と「お金を払っているが故の安心感」を欲してしまったからだ。しかしながら年間 6,000 円は少し重いため、「Bitwarden」などに乗り換えるのもありかもしれないと思ったり思わなかったり。
ゼンレスゾーンゼロを始めた
「のばまんゲームス」 が「ゼンレスゾーンゼロ」から案件をもらい、プレイしているライブを見て、期末試験前の現実逃避も兼ねてプレイし始めた。それまでの「ゼンレスゾーンゼロ」に対する印象としては「3D がやたらヌルヌル動くすごいゲーム」ぐらいのものだったのだが、やり始めるとこれがなかなか面白い。無事にハマり、今日までプレイし続けるゲームになった。
「Haskell による並列・並行プログラミング」を買った
前々から興味があった「Haskell による並列・並行プログラミング」を購入した(PDF)。 GHC が提供している並列・並行処理用のプリミティブの実装や、主要なライブラリとその使い方が割合詳しく解説されているため読む価値は十分にあったと思う。
2 月
ミニ PC を買った
試験勉強からの逃避から、自宅サーバのためのミニ PC を買った。完全に衝動からの購入のため、計画は特になかった。それからしばらくして、現在(2025/12/18)このミニ PC では Mastodon インスタンス とおうち DNS 、 Samba などが動いている。
ドメインを取得した
LAN 内のサービスとの通信を HTTPS 化するためにオレオレ証明書を発行するのが面倒で、「サブドメインを切って Let’s Encrypt とかに証明書を発行してもらえば良いじゃん」と考え始めたのがもともとの動機。
取得したドメインは「glabyl.com」で、「glabyl」はゲーム「Portal」に登場する人工知能「GLaDOS」の「GLa」と、「PSYCHO-PASS」という作品に登場する「シビュラシステム」 (sibyl) の「byl」からそれぞれ取った。 TLD はもう少し考えればよかったという気がしないこともない。
3 月
Mastodon インスタンスを立てた
ミニ PC の計算資源を持て余していたため、 Mastodon のインスタンスを立てた。いくつかある ActivityPub 実装の中で Mastodon を選んだ理由は(といっても当時は Mastodon と Misskey しか知らなかったが)、開発体制だったりなんなりが安定していると思ったからだ。
持て余した計算資源の使い道として Mastodon というサービスを選んだ理由としては、個人的にインターネット上でよく見かける方々がおひとりさまインスタンスを立てていて興味があったことや割合大きなサービスを保守したかったこと、気兼ねなく発信できる場が欲しかったことなどが挙げられると思う。
ブログを立てた
自分がホストしているサービスが Mastodon だけというのも味気なかったため、ブログを立てた。言語化の練習も兼ねてということで立てたのだが、あまり書くことができなかった。
「プレゼンス 存在」を観た
ホラー映画というものを映画館で観たことがなかったため、ホラー映画という触れ込みのこの映画を映画館で観た。ただ、この映画はあまりホラーという感じがしなかったうえに、いわゆる B 級映画だったのだろうか、ストーリーも少しちぐはぐだったように思う。
4 月
はじめてのぎじゅつきじをかいた
ぎじゅつけいのきじをはじめてかいた。
「異端者の家」を観た
ホラー映画というものを映画館で観たことがなかったため、ホラー映画という触れ込みのこの映画を映画館で観た。ただ、この映画はムカデ人間を彷彿とさせるような映画で、ホラーというよりはどちらかというとスリラーよりの映画だったように思う。とはいったものの、聖書を引用したり宗教に関して論争したりする場面は観ていて興味深く、総じて面白かった。
6 月 ~ 7 月
編入試験を受けた
大学の編入試験を受けた。毎週どこかへ試験を受けに行かなければならなかったため、かなり疲れたものとなった。詳しくは ここ に。
自インスタンスの投稿を X に横流しするサーバを作った
Mastodon と X の両方に同じ内容を投稿できると便利なのではないかということで、 Mastodon の Webhooks を用いて弊インスタンスの投稿を X に横流しするサーバを作った。ただ、「仮に便利であったとしても、私自身はあまり使わない」という結論に至ったために、最低限の機能だけ実装して開発を止めてしまった。一応ソースコードは ここ にあるが、仮に使う場合はソースコードをよく読む必要があるため勧めない。
8 月
雨晴海岸へ行った
以前雨晴海岸へ行ったときは日が沈んでしまい何も撮れなかったため、そのリベンジも兼ねて行ってきた。夏季休暇中ということもあってか、水浴びに来ている方々が割合居た気がする。何にしても暑かった。自販機はどこも値段が高かったため、炎天下を水分補給無しで 2 時間程度歩き回っていた。
リベンジ https://t.co/E3JBiLt3uO pic.twitter.com/mN7CSXOMKE
— 蒲公英 (@Yugnoia) August 22, 2025
Mastodon の投稿を埋め込む機能を実装していないため Mastodon の方は URL のみ
https://mstdn.glabyl.com/@Yugnoia/115105231467113146
「鬼滅の刃」と「ドールハウス」を観た
ホラー映画というものを映画館で観たことがなかったため、ホラー映画という触れ込みの「ドールハウス」を映画館で観た。こちらは期待していた通りのホラー映画で、非常に満足した。
その後、時間的に映画をもう一本観られる事が分かり、流行りに便乗して「鬼滅の刃」の新作を観た。無限列車編から変わらず良い出来だったと思う(精一杯の逆張り)。
9 月
東京へ旅行した
夏季休暇を頂いたため、それを利用して友人の住む東京へ遊びに行った。ビッグサイトを見にお台場へ行ったり、ちょうど開催期間中だったイベントへ行ったりなど、なかなかに充実したものだったと思う。特に「1999 展」は人生初の体験型イベントということもあって、かなり楽しむことができた。
Mastodon の投稿を埋め込む機能を実装していないため URL のみ
https://mstdn.glabyl.com/@Yugnoia/115191018974161103
10 月
Haskell のロガーライブラリを作った
上に書いた プログラムを書いているときに、「ロガーの実装は再利用できるのでは」ということで、切り出して別のライブラリにした。実装は終わったが、 Hackage や GitHub にはまだ上げてない。
「チェンソーマン」と「8 番出口」を観た
こちらも流行りに便乗したかたちで「チェンソーマン」を鑑賞した。悪魔たちの戦い方がどれもぶっ飛んでいてずっと笑っていた。
本命は「チェンソーマン」の方だったが時間的にもう一本映画を見られることが分かり、 X でよく話題になっていた「8 番出口」の方も鑑賞した。この映画の展開ののろさにやきもきして、私の脳が YouTube Shorts に毒されてしまっていることを実感した。
11 月
初 Uber Eats
うちの県にも Uber Eats が通っていることを知り、クーポンも頂いたことだしということで、 Uber Eats で配達を頼んだ。やはり料金が割高だなと感じること以外は割合満足のいくサービスだった。
12 月
細田守の新作と楽園のゲルニカを観た
X で話題になっていた細田守の新作と、「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」を鑑賞した。前者は概ね X で語られていた通りの内容で、観て損とまではいかないが疑問符の残るストーリーだったことは否めない。後者に関しては、ポップな絵柄でシリアスなストーリーが展開されていたため鑑賞中ずっと私の心はごちゃごちゃしていたが、久しぶりに感情を大きく動かされた映画だったため、観られてよかったと思う。
はつあどべんとかれんだー
あどべんとかれんだーにはじめてさんかし、きじをいくつかかくことができた。せいかぶつは これ と これ 。文章を書くのに慣れていないこともあって、時間はかかるし、文章に違和感は残るしで大変な作業だった。もう少しアウトプットを続ければまともな文章が書けるようになるのだろうか。
読んだ本
積読以外にも、読了した本についても書いておくべきだろうということで、この項目では今年読了した本について書いていこうと思う。
「思考の庭のつくりかた はじめての人文学ガイド」 福嶋亮大著
- 読了日:2025/01/17
一冊の本の内容のみに意識を集中させてしまうたちのため、「テクストを読む」ということについて詳しく知りたいと思い、図書館に置かれていたこの本を借りて読んだ。しかし残念なことに、この本に書かれている内容はほとんど覚えていない。目次を読み直せば記憶がよみがえってくるのだろうか。
「月は無慈悲な夜の女王」 ロバート・A・ハインライン著 矢野徹訳
- 読了日:2025/06/18
SF に興味を持ち始めたため、どこかの誰かが読むべしと推していたこの本を図書館で借りて読んだ。ページ数は多いが個人的には読み進めやすくて、気づいたら読了していた。ただ、古い言葉や表現(?)が多く、読みにくい文章がいくつかあったため、新訳があるならそちらを読んだほうが良かったかなと思う。
読了してからちょうど半年経ったらしいのだが、こちらはストーリーのあらましがまだ頭に入っている。忘れないようにしたい。
さいごに
今年は新しく始めたことやイベントなどが多く、なかなか「濃い」年だったように思う。しかしながら、往々にして物事は始めることよりも続けることのほうが大変らしい。ということで、来年の抱負は「今年始めたことを続けること」にする。特に、インスタンスの運用や家計簿、積み立てを頑張って続けていきたい。